2021年読書感想文【ネタバレなし】

年々、本を読むペースが落ちているなと感じながら、娯楽と知識のインプットとして読書を続けています。
2021年もそろそろ終わり。振り返りとして比較的最近読んだ本・お気に入りの本をいくつかご紹介いたします。

ちなみに、読書の方法として基本的には電子書籍を利用しています。
「鉄は熱いうちに打て」精神で、すぐ手に入る方法を選択しています。
仕事の参考書を探しに図書館を利用したり、物理的な作品として魅力的な場合は、紙媒体の書籍を購入することもあります。

読書系統は偏っているようで幅広く読んでいます。
なお、本サイトの分類名は、日本図書分類記号による分類名を使用しています。

日本図書コード 分類記号一覧表

ISBN JPO 一般社団法人 日本出版インフラセンター 日本図書コード管理センター

あらすじに書かれている内容以上のネタバレはありませんので、来年の読書リストに入れてみてください!

目次

日本歴史

日本兵士ーアジア・太平洋戦争の現実(吉田祐)

戦争史ではなかなか語られない、日本兵の実態を多面的に学ぶことができます。
戦争中の食料・物資不足、衛生観念への理解の遅れ、当時の思想等、様々な要因が兵士たちを過酷な状況に陥れたことがうかがい知れます。

まさかここで口腔衛生について考えるとは思いませんでしたが、読めば毎日歯磨きしたくなります。(してるはずですが…)

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政治

リベラルという病(山口真由)

アメリカと日本のコンサバ派・リベラル派の違い、ポリティカル・コレクトネス等について知ることができました。

ポリコレについては数年前から話題になることが多いですが、批判的に使われることも多いかと思います。
名前を付けることイコールはっきり区別することになる可能性があるので危険性は
また、政治分野に特化した内容ではありませんでした。ひとつの主張として読むとよいかと思います。

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経済・財政・統計

予想どおりに不合理(ダン・アリエリー)

よく考えればもう一方の商品がお得だったのに…私たちはどうして合理的ではない選択をしてしまうのか?
実験手法と結果をベースに内容が進むため、少々冗長に感じる部分はありますが、行動経済学に興味のある方は入門書として読んでみるのもおすすめです。
情報や商品が乱立する現代、知って損はない学問だと思います。

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選択の科学(シーナ・アイエンガー)

人生は選択の連続とはよく言ったもので、私たちがしてきた数々の決断のメカニズム等、脳科学の観点から学ぶことができます。昔に読んだ本ですが、行動経済学を含む内容となっているので併せてご紹介しました。
講演の内容を書籍にしているためか、テーマの割に読みやすいと感じました。

FACT FULNESS(ハンス・ロスリング)

2020年話題の1冊、私も昨年読みました。昨今のネガティブな風潮を緩和してくれる内容です。
正しい情報を収集する重要性、データから見た世界を学ぶことができます。
ボリュームは少なくありませんが、文章も易しく、サクサク読めます。

農林業

農業消滅 農政の失敗がまねく国家存亡の危機(鈴木宣弘)

昨今の農業の動向、日本の食品安全について学ぶことができます。
多少過激に感じる一面もあるので、ひとつの主張として読むことをおすすめします。

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日本文学、小説・物語

午後の恐竜(星新一)

言わずと知れたショートショート(超短編集)の作品を数多く執筆された星新一氏の作品です。

古くならない笑える?皮肉とでも言いましょうか。当時の世相を揶揄した内容とSFの融合が面白い作品です。
本書の『契約時代』は、現代の誰でも共感できる作品になっています。
普遍的な社会への問題提起を感じます。

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美徳のよろめき(三島由紀夫)

とにかく題名センスが好みです!おしゃれすぎませんか?
三島由紀夫氏の作品は他に有名なものが多くありますが、この作品は題名も含め耽美な世界を味わうことができる気がします。作品自体は不倫の話のため、決して気持ちの良い内容ではありませんが、純文学らしい登場人物の心情変化が面白いです。

日本文学については、他の著者の作品もいくつか読んでいるので、また別記事でまとめてみようと思います。

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本と鍵の季節(米澤穂信)

図書委員会の男子高校生2人を取り巻く不思議な事件が短編形式で展開されます。
学生の委員会活動と少しビターな事件のギャップが見どころです。
なお、お話は完結しておらず、何部作になるかは不明ですが、続編も楽しみです!

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外国文学小説

蜜蜂(マヤ・ルンデ)

環境破壊が進み、人工授粉が必要になった世界を中心に、その前の世代、さらに昔の世代、と養蜂に関わる3つの家族の物語です。
ディストピア小説である反面、“家族”についても考えさせられる作品です。
登場人物に苛立たしさを覚える場面は多々ありますが、家族のあり方をある意味リアルに描いているからだと思います。

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動物農場(ジョージ・オーウェル)

ディストピア小説で有名なジョージ・オーウェルの社会主義、ファシズムを風刺した作品です。
登場人物は主に農場の動物たちですが、全く心温まる場面はありません。
動物たちを人間界の縮図として目の当たりにすることができます。

3〜4年前に読んだ作品ですが、ずっと記憶に残る内容なので今回ご紹介いたしました。

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絵画・彫刻

思い出した訪問(エドワード・ゴーリー)

一言で表すと、“物悲しい”です。
ゴーリー作品独特の不安にさせる絵のタッチが、少女の人生と罪悪感を湛えているようです。
綺麗な紙を集めるのは、万国共通の趣味なのでしょうか?笑
幼い頃に、綺麗な折り紙やチラシを収集していたことを思い出しました。

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夜の木(バッジュ・シャーム/デュンガ・バイ)

全て手作業で刷られた版画の絵本です。
絵柄と文章また、紙の質感、塗料の凹凸、匂いを含めて楽しむことができる一冊です。
絵本というより画集に近い存在感があります。

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写真・工芸

AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争(庭田安珠)

YouTubeでカラー化した戦前・戦後の写真を拝見し、本書を購入しました。
カラー化することで急にリアルになる不思議…タイムスリップした感覚と親近感が同時に押し寄せてきます。

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漫画

ゴールデンカムイ(野田サトル)

恥ずかしながら、最近アニメを視聴し、続きは漫画で読み最新刊まで追いつきました。
最新刊を楽しみにしている度では、『呪術廻戦』を抑えて今年No.1でした。2021年個人的流行語は「チタタプ」で決定ですね。
パートナーはほとんど漫画を読まないのですが、唯一共有している漫画です。
ちなみに私は、はまった漫画の二次創作を見るのも好きです◎

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2020〜2021年といえば…

残念ながら、2020年〜2021年を象徴するコトといえば、感染症の流行だと思います。
このコロナ禍に影響を受けて読んだ書籍をご紹介します。

世にも奇妙な人体実験の歴史(トレヴァー・ノートン)

コロナ禍で医学への興味も少し湧き、医学の進歩を人体実験の側面から学ぶことができるこの書籍を手に取ってみました。
全く医学の知識がなくても楽しめる内容です。
読めば、この時代を生きていることに感謝します。笑

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感染症と文明ー共生への道ー(山本太郎)

感染症と戦ってきた人類の歴史、文明社会の発達と感染症の関係が学べます。
医学的な知識があるとなお読みやすいと思いますが、知識ゼロの私でも比較的理解できる内容でした。
著者の主張である感染症との“共生”は、「withコロナ」のスローガンについて考えさせられるものでした。

未曾有の災害・感染症に冷静に対応できるよう、さまざまな知識を学んでおく必要があると実感した2年でした。
今後も感染症に関連する書籍を読んでおきたいものです。

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さいごに

最近は、YouTubeの本要約系チャンネルも多く、自分では読まないビジネス書も簡単な内容が把握できるため閲覧しています。主になかなか手を出しづらい健康や経営、お金に関連する知識を得ています。

また、読みずらそうな内容の本は目次を確認して理解しやすい章から読むなど、苦手な分野は工夫しながら情報や知識を得るようにしています。

色々な情報を取捨選択しながら、新たな分野も開拓しながら、2022年も読書を楽しみたいですね。

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